気になる「必要べからざる」
NHKBS放送「MLB・アメリカ大リーグ『ヤンキース』対『ブルージェイズ』」。
この日出場機会のなかった川崎宗徳選手がインタビューに英語で答えていた映像の後、
アナウンサーが発した「川崎選手はブルージェイズにとって『◆必要べからざる』選手です」に、
G、???
なぜそこで「難しい表現」や「文語的表現」を使う必要があるのか、まったくわかりません。
そのうえ間違っている(笑)
易しくわかりやすい「必要な」や「欠かせない」じゃダメなんですかね。
正しくは「必要欠くべからざる」か「欠くべからざる」です。
■ワンポイント解説
【1】「べからず」は、文語助動詞「べし」の未然形「べから」+打消しの助動詞「ず」
【2】「ざる」は打消しの助動詞「ず」の連体形
「べからざる」の後に「選手」が来るのはOK!
【3】助動詞の前は動詞
「べからざる」の前が名詞「必要」ではNG!
「べからざる」の前は「必要欠く」か「欠く」でなければならない。
【4】「べからず」は(1)禁止または(2)不可能の意味を表す
「◆必要べからざる」では川崎選手はブルージェイズに「必要ない」、
というアナウンサーの真意と逆の意味になってしまいます。
以上のことから、アナウンサーは許すべからざる間違いを犯しているのです(笑)。
解説を読んで「あ~面倒臭い」と思われた方もそうじゃない方も、
あえて「難しい表現」や「文語的表現」を使うのはやめませんか。
「わかりやすく伝わりやすいユニバーサルコミュニケショーンの実現」
これがGの使命(ミッション)です。
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つづく
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