気になる「なそう」と「なさそう」(その1)
無料のブログ、無料のTwitterやFacebookなどSNSの登場で、誰でも手軽に気軽に自分の書いた文章を発信できるようになりました。
そのため、Gもよくやる誤字・脱字はもとより、敬語や文法の誤り、慣用句や表現・表記の誤用を目にする機会が格段に増えました。
もちろん、みなさんが書いている文章にいちいちケチをつけるつもりはありません。
ただ、文章のプロとなると話は別。
ここでいう文章のプロとは、書籍を何冊も出している著者や有料の文章セミナーを開催している方、文書(文章)を作成して報酬をもらっている士業や、アナウンサー、コメンテーターなどのことです。
そいう文章のプロが書いたり話したりしている「気になる言葉」。
実は、それについてコメントしたものが、このブログの【気になる言葉】なんです。
前置きが長くなってしまいましたね。
Twitterの投稿を読んでいて気になった「動いていなさそう」。
Gは感覚的に「動いていなそう」と「さ」を入れずに使っています。
普段、みなさんはどちらを使っていますか?
きょうは、「なそう」と「なさそう」の使い分けについて、「動いていなさそう」と「動いていなそう」を例に見ていきましょう。
結論からいいますと、「動いていなさそう」は学校文法的には誤りです。
正しくは「動いていなそう」です。
「な」(「ない」の語幹)と「そう」(「そうだ」の語幹)の間に「さ」を入れるか入れないかは、「ない」が【1】助動詞なのか【2】形容詞(補助形容詞)なのかで判断します。
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【1】「ない」が助動詞の場合…「さ」を入れない
【2】「ない」が形容詞(補助形容詞)の場合…「さ」を入れる
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「動いていない」の「ない」は打消しの『助動詞』です。
だから「な」と「そう」との間に「さ」を入れずに「動いていなそう」とするのが文法的には正しいことになります。
「ない」が助動詞か形容詞(補助形容詞)か判別する方法についてはまた後日。
【気になる言葉】メニューページ(別窓で開きます)
つづく
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