気になる「すべからく」
以前、Twitterでつぶやいた「すべからく」の誤用。
多くの方が「すべからく」を本来の意味である「当然」ではなく、「すべて」の意味で使っているのを目にします。
著名なビジネス書の著者すら「すべて」の意味で使っています。
「デジタル大辞泉」には、次のように書かれています。
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[副]《動詞「す」に推量の助動詞「べし」の付いた「すべし」のク語法から。漢文訓読による語》
多くは下に「べし」を伴って、ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す。
当然。「学生は―学問を本分とすべきである」
[補説]近年、「すべて」の意で使う例が多くあるが、誤り。
文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、
「学生はすべからく勉学に励むべきだ」を、本来の意味である「当然、ぜひとも」で使う人が41.2パーセント、
間違った意味「すべて、皆」で使う人が38.5パーセントという結果が出ている。
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以下は、平成22年度「国語に関する世論調査」で間違った意味で使っている人の割合(パーセント。以下「%」)を年代別にみたものです。
【1】16~19歳…40.0%
【2】20代…42.0%
【3】30代…54.4%
【4】40代…49.0%
【5】50代…44.8%
【6】60代…31.8%
本来の意味で使っている人の割合が、誤っている人の割合を上回っている年代は、60代のみです。
このような状況になってくると、Gも声高に「それは誤用です」と言いにくくなります(笑)
こうした誤用を避けるためには、「難しい表現」や「文語的表現」を使わないこと。
これが1番です。
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つづく
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