気になる「芸が細かい」と「きめが細かい」
【気になる言葉】シリーズ第43回。
きょうは、「goo辞書・検定」の「慣用句」で、Gが間違えた問題と解答について、にゃんこ先生とG
の会話です。
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<問題>
「細部にまで気を使っていること」を「何が細かい」というか
1.芸
2.きめ
3.目
<正解>
1.芸
Gの答え…2.きめ
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意味がとても似ている「芸が細かい」と「きめが細かい」を選択肢にしている問題がそもそもよくないと思う。
ただ、どちらかといえば「きめが細かい」の方がいいと思うんだけど。
デジタル大辞泉では、
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■芸が細かい
細部にまで注意が払われていて綿密である。することに念が入っている
■きめが細かい
細かいところまで気が配られている。「―・い仕事ぶり」
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になっていたし。
どちらかといったら「芸が細かい」じゃない。上から目線みたいで、そういう言い方をするのはどうかと思うけど。
ところで「きめ」ってどういう漢字だった?
ひらがなだよ。「肌理(きめ)」は表外音訓だし。
広辞苑では、
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■芸が細かい
細部にわたるまで気を配って、ものごとのやり口が綿密である
■きめが細かい
1.皮膚や物の表面が繊細でなめらかである
2.こまかな点にまで配慮がゆきとどいている
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になっているね。
「芸が細かい」も「きめが細かい」もほとんど同じ意味のように思えるな~(笑)
そもそも「きめ」って何なのかを考えるべきじゃない。
「きめ」って肌とか豆腐とか物質的なものによく使われているよね。例えば「きめ細やかな肌」とか。
おお~すごい。『広辞苑』の用例そのままだ(笑)
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■きめ
1.<木目>もくめ。木理。
2.皮膚の表面のこまかいあや。「―細やかな肌」
3.物の表面に現れたこまかいあや。手ざわりの感じ
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別に調べた訳じゃないけど、広辞苑の用例とまったく同じとは、さすがにゃんこ先生(笑)
おまけ
G、「goo辞書・検定」の「カタカナ語」に挑戦(もちろん全問正解!)。ほとんどGが【気になる言葉】で解説している「外来語」だったので当たり前(笑)
Gが解説している「外来語」は、文化庁の外来語定着度調査で、(1)国民全体と(2)60歳以上どちらの理解度も25%未満だったもの。役所や企業(特に広報パーソン)は、こうした4人に1人もわからない外来語の使用は避け、日本語に「言い換え」るべきだと思いますね。
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つづく
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