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2012年5月13日 (日)

気になる「作者」と「著者」と「筆者」

 【気になる言葉】シリーズ第52回。

 書物や文章などを書いた人を意味する「作者」と「著者」と「筆者」。
 どう使い分けるのか「類語例解辞典」で調べてみました。

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【1】「作者」は、創作的内容の書物や、脚本などを書いた人をいう。また、彫刻や絵画などの芸術作品についてもいう。
【2】「著者」は、ノンフィクション、学術書、案内書などを書いた人。
【3】「筆者」は、ある内容の文章を書いた人。新聞、雑誌などの、事実の報告でなく、ある主張をもつ部分などを書いている人などにいう。
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 平たくいうと、「小説」を書いた人は「作者」、「ビジネス本」を書いた人は「著者」、「論文」や「コラム」を書いた人が「筆者」というわけです。


 ビジネス本を1冊出版しただけで、自分のことを「作家」とおっしゃる方がいます。
 「作家」とは「芸術作品の制作をする人。また、それを職業とする人。特に、小説家」のこと(デジタル大辞泉)。
 小説を書いたわけでも、それを職業としているわけでもないので、「作家」とは名乗らない方がいいと思いますよ(笑)


 5月26日に発売される『フリーで働く!と決めたら読む本』の「著者」である中山マコト先生は、ブログ「中山マコトのバカ売れ“言葉塾”」の記事の中で、「僕はこの本を書くために、著者になったのだと思う」と書かれています。

 中山マコト先生は、自分のことを「しがない物書き」とおっしゃることはあっても、「作家」と名乗ることはありませんよ。


■作者
【解説】
・ 作品を作った人。特に、芸術作品の作り手。「物語の―」「焼き物の―」「―不詳」(デジタル大辞泉)
・芸術作品の作り手(広辞苑)

■著者
【解説】
・書物を書き著した人。著作者(デジタル大辞泉)
・書物を著作した人。著作者。著述家。作者(広辞苑)

■筆者
【解説】
・その文章や書画をかいた人(デジタル大辞泉)
・書画・文章をかいた人(広辞苑)

<追記>

 中山先生、ごめんなさい。
 先生に関する記述で「著者」と書くべきところを誤って「筆者」と書いておりました。
 ご指摘をいただき、文章を修正いたしました。
 

【気になる言葉】メニューページ(別窓で開きます)

 つづく

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コメント

韓国で翻訳されたと言うだけで、”国際的作家の仲間入り”とか言ってるあほったれもいますしね。

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