気になる「パーセント」と「ポイント」
【気になる言葉】シリーズ第50回。
1.税率をこれまでより5%増やし10%とする消費税増税案
2.税率をこれまでより5ポイント増やし10%とする消費税増税案
1と2、正しいのはどっち?
答えは2です。
%(パーセント)で表された数字同士を比較するときはポイントを使います(「朝日新聞の用語の手引」)。
でもテレビの報道番組では、1の言い方のほうが多い気がします。
その訳は以下のとおりです。
出典:「NHKことばのハンドブック」
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<例>ことしは前の年より5パーセント増えて、○○パーセントとなりました。
例文の「~は前の年より5パーセント増え…」という言い方はあいまいである。
①前の年に20パーセントだったものが、25パーセントになる。
②前の年に20パーセントだったものが、(20パーセントの)5パーセント増えて21パーセントになる。
の2つの場合がありうる。
官庁の発表などでは、これらを区別するため、①の場合には、「前の年より5ポイント増え…」のように「ポイント」を使って表現することが多い。
しかし、この「ポイント」の使い方は一般的にはなじみの薄いものなので、放送では①の場合にも「5パーセント増え…」と言ってよい。ただし、「5パーセント増えて25パーセントになり…」などと、誤解のおそれのないようにできればことばを補ったほうがよい。
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確かに「ポイント」は、役所の予算や決算といった財政用語として使われることが多く、一般的とは言えません。
でも、役所で予算(財政)担当だったG、「パーセント」はとても気になります(笑)
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つづく
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