「県庁おもてなし課」は自治体の救世主!?
久しぶりに、とても面白い本を読みました。
柔らかい文章なので、4百数十ページの長編大作(!?)なのに一気に読み切りました。この本、自治体の首長や幹部、心ある職員にとっては、バイブルになる小説かもしれません。
内容は以下のとおり。
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とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。
<Amazon「商品の説明」より>
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この本を読んで、「自治体内部のことがわからない民間人の著者が何を偉そうに」と思った自治体職員の方も、いらっしゃることでしょう。
そう思った方が多い自治体は、「自治体間競争」が繰り広げられる今の時代、生き残ることができないかもしれませんよ。この本を読んだことがない職員しかいない自治体は、そもそも問題外ですが。
27年間自治体職員として、人事、都市整備、予算(財政)、企画、総務、広報、防災を担当。独立後も市民の役に立つ所(「役所」)、役に立つ人(「役人」)を目指し努力し続ける、行政書士・特定社会保険労務士・個人情報保護士のGが言うのですから、間違いありません(笑)
いや~、面白かった。
ホント高知県に行きたくなりました。
最後の職場(防災課)で同僚係長だったKさんの故郷「馬路村」にも。
【追記】
「県庁おもてなし課」の著者・有川浩さんのブログ「有川日記」で、有川さんが「単行本で発生するすべての印税を東北地方太平洋沖地震の被災地に寄付」なさっていることを知りました。
Gは被災地の福島県出身。ホント、ありがとうございます。
みなさん、「県庁おもてなし課」は図書館で借りるのではなく、ぜひポケットマネーで購入してくださいm(_ _)m
彼女はブログにこう書いています。
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よその人たちは元気に社会と経済を回すのが一番身近な被災地支援だと思います。
本でいうなら小説を買うとき、漫画を買うとき、雑誌を買うとき、
この一冊分、経済を回すんだと思っていただけたらと思います。
音楽も映画もお芝居もお洋服も食べ物も然り。
そして経済を回した分だけ、手に入れたものを楽しんでください。
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G、東日本大震災後は毎晩のように外で飲食することで、被災地支援を続けています(誰ですか?「ただの飲兵衛なだけだろ!」と言っているのは^^;)。 日本酒はもちろん岩手、宮城、福島の3県が中心。
がんばろう東北!がんばろう岩手!がんばろう宮城!がんばろう福島!
おまけ
なぜ同僚の小田順子(広報コンサルタント)は、自治体や大企業、雑誌で大人気なのか。
「県庁おもてなし課」を読んで少しわかった気がします。彼女自身が、この本の中の「清遠」であり「吉門」であり、そして「明神」だからなのだと。
彼女は、大学受験予備校などで国語科講師(通算7年間)をし、地方公務員(情報システム課や広聴広報課などに在籍)として15年間勤務。
今は、自治体(都道府県や政令指定都市)や大企業などが主なクライアントで、1年ちょっとの間に本を4冊(4冊目は5月発行予定)出版。どれも出版社からのオファーで、彼女から企画を出版社に持ち込んだことは1度もありません。
スタッフ(執事)のGは何度も聞いていますが、彼女の講義(理論)はとてもわかりやすく、その根拠が明白(ここが他の広報コンサルタントはまったく違うところ)。
3月に修士(学術)を取得。さらにドクターコースで「わかりやすく・伝わる広報」の研究を深めようとしているので当然ですけど。
<小田順子の著書>
・『誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術』(学陽書房)
・『言いたいことが確実に伝わるメールの書き方』(明日香出版社)
・『自治体のためのウェブサイト改善術─広報担当に求められるテクニックとマインド』(時事通信社)
つづく
■届け出・手続き・申請は「役所屋本舗」へ■
「役所屋本舗」は、司法書士、税理士、行政書士・社会保険労務士と広報コンサルタントが「日本一役に立つ事務所」を目指します。
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