気になる「ア」で始まる外来語
【気になる言葉】シリーズ第32回。
Gが大学卒業後に就職したのは、当時、先進自治体として全国的に注目を浴びていた区でした。その区に入りたくて「特別区職員採用試験」を受けたぐらい。
「計画は一流」とやゆされた区ですが、計画や広報などの文章は原則「外来語禁止」。「やむを得ず使うときは『訳語』や『説明』をつけろ」と言われていました(当時はね^^;)。
ところで皆さんは、国の白書や自治体の広報紙、新聞などに、わけのわからない「外来語」が多いと感じませんか。G、ある国会議員が連発する外来語に、思わず苦笑いしたことも。
前置きが長くなりましたが、きょうから、わかりにくい外来語とその「言い換え」について書いていこうと思っています。
取り上げる外来語は、文化庁の「平成14年度国語に関する世論調査」として行われた外来語定着度調査で、(1)国民全体と(2)60歳以上どちらの理解度も25%未満だったものです。
まずは「ア」で始まる外来語とその言い換えです。
■アーカイブ:保存記録 記録保存館
【意味】個人や組織が作成した記録や資料を、組織的に収集し保存したもの。またその施設や機関。
■アイデンティティー:独自性 自己認識
【意味】他者とは違う独自の性質。また、自分を他者とは違うものと考える明確な意識。
■アウトソーシング:外部委託
【意味】業務の一部を外部に委託すること
■アカウンタビリティー:説明責任
【意味】行政や企業などが、社会に対して、事業に関する情報をいつでも開示し説明できるようにしている責任
■アクションプログラム:実行計画
【意味】実行に移すための具体的な計画
■アクセシビリティー:利用しやすさ
【意味】情報やサービスなどが、高齢者や障害者も含めてどんな人にも利用しやすいこと
■アジェンダ:検討課題
【意味】公式に取り組むべき検討課題
■アセスメント:影響評価
【意味】事業が周囲に与える影響を評価すること
■アナリスト:分析家
【意味】ある専門分野の情勢を分析する人
■アメニティー:快適環境 快適さ
【意味】居住空間における快適さ
<出典>
『分かりやすく伝える外来語言い換え手引き』(国立国語研究所「外来語」委員会編・ぎょうせい)
<参考図書>
『記者ハンドブック新聞用字用語集』(共同通信社)
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つづく
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