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2012年3月21日 (水)

これであなたも敬語の達人

 【気になる言葉】シリーズ第4回(番外編)

 「敬語の達人になる10の法則」。
 これは、15日に発売された日経おとなのOFF「美しい日本語と正しい敬語が身につく本」の、売りであるコンテンツの1つです。

 G、楽しみにしていたこの記事を読んで、正直がっかりしました。
 それは、敬語が苦手な方がますます混乱するだけのものだったからです。

 たぶんこれは、アドバイザーのせいではないと思います。

1.編集者がアドバイザーの言う意味を十分理解できなかった
2.アドバイザーがダメ出しする時間がなかった

ことが原因ではないかと推測します。


【法則1】「話す相手」と「話す場」の敬語のレベルを確認

 この法則の文言を見た瞬間、この法則の危うさ(正確には編集者の理解力のなさ)を感じました。
 そこに書かれていたのは…

1.話す相手や話題の人物の、立てる度のレベルを考える
 「誰が、誰に、誰のことを」話すかによって変わる。

2.話す場の改まり度のレベルを考える
 「いつ、どこで、どんな状況で」話をするのかによって変わる。

 1.が敬語の仕組みですし、これを理解することが「敬語の達人」への近道です。
 でも2.が敬語の仕組みをわかりにくくしています。さらに1.と2.で違う言葉を使っているのでなおさらです。


【敬語の仕組み】※
※「言いたいことが確実に伝わるメールの書き方」(小田順子著・明日香出版社)88~93頁を参照

 敬語の仕組みは、以下のA、B、C、D4人の関係で理解しましょう。

・A…話し手(書き手)=あなた
・B…聞き手(読み手)
・C…話題の中で動作をした人(動作の主体)
・D…話題の中で動作をされた人(動作の客体)

 あなた(A)がB、C、Dの誰に敬意を表したいのかで、以下のように使うべき敬語が変わります。

・Bに敬意を表したい場合…丁寧語
・Cに敬意を表したい場合…尊敬語
・Dに敬意を表したい場合…謙譲語

 敬語はとてもシンプルな仕組みです。
 この関係を理解し、よく使う基本的な言葉の「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」さえ知れば、もうあなたは敬語の達人です。

 「そう言われただけでは分からない」という方は、「言いたいことが確実に伝わるメールの書き方」(小田順子著・明日香出版社)で、敬語の仕組みの図解と基本的な敬語表現をお読み(ご覧)になることをお薦めいたします。

<参考図書>
・「言いたいことが確実に伝わるメールの書き方」(小田順子著・明日香出版社)
・「誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術」(小田順子編著・学陽書房)

<関連記事>なぜいけないバイト敬語(別窓で開きます)

【気になる言葉】メニューページ(別窓で開きます)

 つづく

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