気になる「とんでもございません」と「申し訳ございません」
【気になる言葉】シリーズ第3回。
きょうは「間違っているけれど、慣用化している敬語」の「とんでもございません」と「申し訳ございません」です。
■とんでもございません
「とんでもないです」や「とんでもないことでございます」を使い、なるべく「とんでもございません」の使用は避けましょう。
【解説】
「とんでもない」は全体で一つの形容詞なので、「ない」だけを「ございません」と敬語表現にするのは誤りだからです。
<参考>
「敬語の指針」(2007(平成19)年2月2日文化審議会答申)は、「『とんでもございません』(『とんでもありません』)」は、相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり,現在では,こうした状況で使うことは問題ないと考えられる」としています。
■申し訳ございません
「申し訳ないです」や申し訳を名詞として使った「申し訳がございません」を使い、なるべく「申し訳ございません」の使用は避けましょう。
【解説】
「申し訳ない」も、「とんでもない」と同じく全体で一つの形容詞。「ない」だけを「ございません」と敬語表現にするのは誤りだからです。
<参考図書>
・「言いたいことが確実に伝わるメールの書き方」(小田順子著・明日香出版社)
・「誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術」(小田順子編著・学陽書房)
【気になる言葉】メニューページ(別窓で開きます)
つづく
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