1926年12月25日は大正?それとも昭和?
役所の文書(公文書)の「年」の表記は、すべて年号(元号)です。
Gが社会保険労務士・行政書士として作成・提出する届も、もちろんすべて年号表記。
一般市民にとって、年号(元号)はとてもわかりにくいもの。
Gと同世代の方はご存じでしょうが、昭和は1989(昭和64)年1月7日までで、平成は翌日の1月8日から。
これは、公布日の翌日から施行された「元号を改める政令」(1989(昭和64)年1月7日政令第1号)によります。
ここで質問です。
1926年12月25日は大正でしょうか?それとも昭和でしょうか?
答えは「大正」(15年12月25日)でもあるし、「昭和」(元年12月25日)でもある、です。
根拠となる第124代昭和天皇「改元の詔書」(1926(大正15)年12月25日)には、こう書かれています。
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【原文】
朕皇祖皇宗ノ威靈ニ頼リ、大統ヲ承ケ萬機ヲ總ス。
茲ニ定制ニ遵ヒ元號ヲ建テ、大正十五年十二月二十五日以後ヲ改メテ、昭和元年ト為ス。
【読み】
ちんこうそこうそうのいれいにより、たいとうをうけばんきをふす。
ここにていせいにしたがいげんごうをたて、たいしょう15ねん12がつ25にちいごをあらためて、しょうわがんねんとなす。
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つまり、大正天皇が崩御された大正15年12月25日以後、年号(元号)を昭和に改めたため、1926年12月25日から昭和(昭和元年12月25日)になったのですが、同時に大正でもあるんです。
とてもわかりにくいですね(笑)。
1912年7月30日もまったく同じで、「大正元年7月30日」と「明治45年7月30日」の両方です。
つづく
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