労働保険、雇用保険の届け出簡素化のための調査!?
昨年12月か今年1月に、「労働保険、雇用保険の届け出簡素化のための調査にご協力をお願いします。」という調査票が届いた会社(事業主)はありませんか?
<調査期間>
○第1回送付分
平成22年12月10日(金)発送、平成23年1月21日(金)締め切り
○第2回送付分
平成23年1月12日(水)発送、平成23年2月10日(木)締め切り
同封のハガキを切り取り、
1.労働保険番号【必須】
2.整理番号【該当する場合】※
※継続事業の一括の認可を受けている場合
を記入し、情報保護シールを貼って返送するだけなのですが…
依頼文に書かれている、労働保険番号調査の目的は、以下のとおりです。
------------------------------
本調査は、これまで、労働基準監督署と公共職業安定所(ハローワーク)との2カ所で必要であった事業所の届出(所在地や名称の変更など)が、将来的には、どちらか1カ所の届出で済むようにするなど、事業主の方の利便性を向上すること等を目的としています。
------------------------------
「将来的に」とはいえ、事務の簡素化は進めるべきだし、望ましいことです。
でも、なぜ調査する必要があるのでしょうね。
その答えは、厚生労働省サイトの説明(PDF・1015KB)を見て初めてわかりました。
------------------------------
厚生労働省では、全ての雇用保険適用事業所について、労働保険番号の調査を行うこととしています。
調査は、原則として、労働基準監督署、公共職業安定所で管理している台帳を突合することにより行うこととしていますが、両官署への届出内容の齟齬などにより、両官署において管理している台帳の事業所情報が相違してしまっている事業所には、労働保険番号を確認するための調査票を送付することとしています。
------------------------------
【気になる言葉】
お役所用語の「突合(とつごう)する」は、「突き合せる」、「チェックする」こと。厚労省サイトのページ(PDF)では文字が潰れてわかりにくい「齟齬(そご)」は、新常用漢字表に載ってない漢字(本来、役所は使えない漢字)で「食い違い」、「手違い」のこと。
同サイトによれば、「事務の簡素化」は調査の効果の1つ。本当の目的は「公共職業安定所(ハローワーク)が誤って入力してしまった労働保険番号を正すこと」のようです。
「届出内容の齟齬などにより」とありますが、「雇用保険適用事業所設置届」の添付書類として「労働保険保険関係成立届」の事業主控えを提出している以上、「届出内容の齟齬」はありえません。「届出内容の齟齬など」の「など」、つまり「職安の入力ミス」が真の原因ということ。
さすがお役所文書(笑)
つづく
■労働保険手続き代行は「役所屋本舗」へ■
「役所屋本舗」は、司法書士、税理士、行政書士・社会保険労務士と広報コンサルタントが「日本一役に立つ事務所」を目指します。
« 09年度国保納付率、過去最低を更新 | トップページ | 個人情報保護士認定証が届く♪ »
「雇用保険」カテゴリの記事
- 数字を作らせてください(2012.04.09)
- 小さい会社で総務担当をされているあなたへ(2012.03.04)
- 退職者の事務手続き-労働保険編-(2012.03.03)
- 平成24年4月から労災保険率(35業種)と雇用保険料率が引き下げ(2012.02.28)
- 台風15号が接近する中、役所回り(2011.09.22)
「労働保険」カテゴリの記事
- 数字を作らせてください(2012.04.09)
- 小さい会社で総務担当をされているあなたへ(2012.03.04)
- 退職者の事務手続き-労働保険編-(2012.03.03)
- 平成24年4月から労災保険率(35業種)と雇用保険料率が引き下げ(2012.02.28)
- 台風15号が接近する中、役所回り(2011.09.22)
「小さい会社で総務担当をされているあなたへ」カテゴリの記事
- 新入社員の社会保険手続き(2012.04.08)
- 1926年12月25日は大正?それとも昭和?(2012.03.16)
- 時間外・深夜・休日労働と割増賃金(2012.03.04)
- 小さい会社で総務担当をされているあなたへ(2012.03.04)
- 退職者の事務手続き-労働保険編-(2012.03.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント