高校・大学入試で新常用漢字を出題
文部科学省は、改定常用漢字表(以下「新常用漢字」という)で追加される196字について、高校・大学入試での出題を容認する方針を固めたようです。
といっても、2015年度の高校・大学入試からですが。
文化審議会が新常用漢字の「すべてを手書きできる必要はない」としていたため、高校・大学入試の出題範囲がどうなるか注目していました。
Gは、てっきり「読み」のみが出題されることになるんだろうと思っていました。
ところが、国は「書けなくてもよい字」を具体的に示すことは難しいと判断。新たに追加となる196字を、12年度から学ばせることにしました。そのため、12年度(2012年4月1日~)新中1と新高1になる生徒が高校・大学を受験する15年度入試から、新常用漢字を解禁することにしました。
11年度以降実施の新学習指導要領は、小学校卒業までに「現行の常用漢字のうち使用頻度の多い1006字(配当漢字)を読む」、中学校卒業までに「配当漢字を書け、常用漢字の大体を読める」、高校卒業までに「常用漢字の読みになれ、主な字が書ける」としています。
文科省はこれは変えず、追加される196字を中学校の学年別配当漢字に追加するため、指導要領を一部改正するとのこと。
高校の「主な字」の範囲については従来どおり明示しないため、大学入試ですべての新常用漢字が読み書きとも出題される可能性があります。
■常用漢字とは
1981年(昭和56年)10月1日に昭和56年内閣告示第1号「常用漢字表」で発表された漢字使用の目安のこと。
「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等、一般の社会生活で用いる場合の、効率的で共通性の高い漢字を収め、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安」(答申前文)。1945字(4087音訓<2187音・1900訓>)。
1006字は小学校で配当漢字として学び、残りの939字を中学校で学ぶこととなる。ただし、熟字や慣用の当て字、特別な音訓で難しい読みは、高校で学ぶことになる。
文化審議会は、2010年(平成22年)6月7日に改定常用漢字表(pdf) (2136字/4388音訓<2352音・2036訓>)を文部科学相に答申。年内にも予定される改定常用漢字表の告示後に使用が開始される。
つづく
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