社労士事務所開業まで残すところ31日

　「図解　武士道がよくわかる本」(新渡戸稲造・PHP研究所<編・訳>)をざっと読み終えました。

　私の父方の先祖は武士でした。
　そのせいか公務員や教員が多い家系で、祖父は議員、祖母と父と妹が教員。姉と私が公務員で、母だけが商売人でした。

　とはいっても母方の血が濃い私は、大学は法学部の私法学科(当時は他に公法学科がありました)だったし、商法ゼミでは海商法を専攻し卒論は航空法でした。
　折からの不況で新規採用中止にならなければ、旅行会社に入社していました。

　公務員は江戸時代までなら武士。
　その私が、このたび脱藩して商いの道に。
　でもやるのは士業といわれる行政書士・社労士事務所。
　やっぱり、血は争えないのかも(笑)

　「武士道がよくわかる本」を読んで印象に残ったのは以下の部分です。

　第9章「忠義」を理解する
　■武士は、主君や王の奴隷ではない
　武士道は、我々の良心を主君や王の奴隷とすることを求めはしなかった。
　■主君と意見が異なるとき
　主君の気まぐれや酔狂、あるいは思い付きのために、自己の良心を犠牲にした者に対しては、武士道は低い評価を与えた。
　そのような者は「佞臣」すなわち無節操な追従をもって主君の機嫌を取る者として、あるいは「寵臣」すなわち奴隷のように唯々諾々と主君の意に従い、気に入られようとする者として軽蔑された。

　第10章教育および訓練
　■貧しさを誇りとしていた武士道
　ドン・キホーテは金銀や領地より、錆びた槍、痩せこけた馬を誇りにする。
　武士は大仰なこのラマンチャの男、ドン・キホーテに心から共感を覚えたことだろう。

　いずれにしても、脱藩まで残すところあと一月。

　つづく

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